清須びとINTERVIEW Vol.5
愛される運送業者になりたい!
- 有限会社稲垣運輸
- 取締役 伊藤さん
運送業の企業さまが意外と多い清須市。大きなトラックで駆け巡る有限会社稲垣運輸さんを尋ね聞いてみると、荷物を運ぶ人たちへの「ありがとう」の気持ちを改めて思い出させてくれる、そんなお話が聞けました。
自動車部品(車のフロント部品など)を色んな工場で引き取り、お客さまのところへ運んだり、工場内での構内作業を行っている稲垣運輸さん。
お話を伺った取締役の伊藤さんは、どんなお話をしていても、「何事も考え方次第なんだな!」と前向きな気持ちにさせてくれる方。
かといって、やるぞー!という気合満々ではなく、肩の力も抜いて楽しくやっていこうぜと、ホッと安心させてくれるような頼れる兄貴な面も。
僕たちの頑張りが「ここまで届けてくれてありがとう」に繋がるはず
清須のシゴト:運送業の魅力ってどんなところだと思いますか?
伊藤さん:自社が運んでいる主な荷物からすると、運んでいる側、つまり僕たちから見た運送業の魅力は、「仕事をしたことが目に見える」「自分たちが運んだんだ!」っていう部分が喜びに繋がりやすいのかな。そして、社会を支えている。まちがいなく。目に見える全てのものに物流はついて回る!
ただ、運送業の課題とも言えるのが、お客さま目線で見るとその間の輸送過程が見えないので、「家に商品が届いたら終わり」ってなること。
運ぶ人がどれだけ丁寧に運んでるかって、なかなか見てもらえないじゃないですか。
そういう状況の中でどうするか、どうやってやりがいを見出すか、というのが運送業の課題で。
輸送って潜在的に隠れちゃってるけど、絶対に「ありがとう」がついてまわるはずなんですよ。自社は企業間取引がメインですが、分かりやすくいうと、宅急便とかモノが届くのが当たり前になっている業界なんですけど、「ありがとう」の反対が「当たり前」なわけで、気持ちを込めて丁寧にやっていることは絶対に、「ここまで届けてくれてありがとう」に繋がるはずなんです。
清須のシゴト:確かに!受け手として当たり前になり過ぎているかもです…。
伊藤さん:ですよね(笑)。だから声にだして伝え合うことで、荷物を運ぶ人とお客さんからの「ありがとうね」って笑顔が増えていけば、良い関係性になると思うんです。それを会社に落とし込むことで循環していくと思うので、まずは自分のいる会社を「笑顔」と「ありがとう」にどんどん変えていきたいですね。
仕事を楽しんで、愛される運送業者に!
清須のシゴト:笑顔とありがとう、素敵ですね!ほかにも、こんな会社になっていきたいという想いはありますか?
伊藤さん:愛される運送会社になるっていうのは自分の中で決めてます。
社員さん、社員さんの家族、お客さん、パートナー会社さん。そして地域。
それを1つの基準として、みんなが「愛される」ということを考えた行動になれば、変わってくるのかなって。
そういう仲間が増えたら楽しくなると思ってます。
清須のシゴト:「愛される」ための行動って何ですか??
伊藤さん:まず思いやり、思いやれば、関わる人の笑顔が増える。人のためでもあり、自分のためでもあると思いますよ!
言いかたが難しいですけど、悩むのは毒だと思ってて。悩みすぎるのもよくないなって。
ちょっとでも自分の中で楽しみを見い出しながら働けたら、同じ仕事をしていても考え方次第でプラスにしていけると思うんです。
仕事で悩んで、どうしよう…。ってなったとしても、どれだけ悩んでもなるようにしかならない。
どうせならそんな状況も楽しみながら一日一日過ごすことが大事かなと。
そう考えるようになって行動していけば好転していくと思ってます。
それに、自分が幸せになること、楽しむことができたら、初めて周りにも気持ちをもっていってあげれるかなと思うので。
仕事は楽しくやらないとね!
公共の道路を使わせてもらっている感謝と恩を大切に
清須のシゴト:1974年から数えると、この地域に長く根付いている企業さまだと思うのですが、清須ってどんなところですか?
伊藤さん:ご存じかわからないですが、実は昔、江戸時代(徳川の時代)の頃の名古屋の中心部って、全然田舎だったらしいんですけど、その頃の「商業の地」と言えば清須だったみたいですよ。
清須のシゴト:清須城もありますもんね!
伊藤さん:はい(笑)! 産業の地として栄えていたこと自体、すごく誇れる部分だと思うんです。自信をもって盛り上げたいっていう気持ちはありますね。
あと、すごく感謝してます。
49年間この清須の地で運送業をさせってもらっていているわけですが、トラックって公共の道路を使わせてもらいながら仕事せてもらってるので、事故をおこさないよう、清須の人に迷惑をかけないように。そんな気持ちをいつも持っていて、この地で働かせてもらう感謝と恩を感じますね。
実際に事務所も覗かせていただきました。
点呼場には、「アイス自由に食べや~」という冷蔵庫があったり、
みんな事務所で話しやすいのだろうなということが伝わってくる、明るく素敵な場所でした。
ドライバーさんは仕事中ひとり作業だけど、事務所に戻れば一人じゃない。
そう思わせてくれる、あたたかい企業さんがいる清須の一面に会えました。