清須びとINTERVIEW Vol.10

若手から年配、女性も実習生も大活躍する現場

  • 株式会社協同電子
  • マネージャー 池田さん

 

生活の中にあるモノの内側には、私たちが普段見ることができない企業さまのノウハウが詰まった世界が!
長い間、製造業というモノづくりの現場から時代の流れも見てきた株式会社協同電子の池田さんのお話は、私たちの生活がこんなふうに現場のみなさんの手によって支えられてきているんだと、教えてくれるものでした。

プリント基板の作成組み立てや、耐熱・防水・防油といった特徴を持つ特殊LEDの自社商品を開発して製造・販売されている株式会社協同電子さん。役割に沿って設けられているいくつかの工場内では、大型の機械が設置され、整頓された作業過程にある製品や、納品を控えた製品がずらりと綺麗に並べられていました。

 

 

業界の技術向上に合わせて人と機械が共存する現場

池田さん:プリント基板って実装技術がすごくあがったんですよ。
昔は携帯も大きかったけど、どんどん小さくなってるでしょ? それも技術の向上ですね。
部品の構造や、形状が小さくなったから、基板の裏表に載せられるようになって、
実質搭載面積が増えて、モノの大きさも昔の半分くらいでできるようになったり、業界の技術が上がってきてますよね。

清須のシゴト:なるほど!基板の搭載面積が増えたとは考えてもなかったです!

池田さん:でも今度、部品が小さくなると、人の目では見れない。
基本的に最終的な判断をするのは人間だから人の目は必要なんだけど、小さくて見れないから機械の目を使って判断するんです。
だから技術の向上に合わせて機械の入れ替えもしないと、正しい判断ができなくなるんです。

清須のシゴト:手作業というのは実際は少なくなるんですか?

池田さん:小さい部品は人の手で載せるんじゃなくて、機械じゃないとできないかな。
といっても、全部が全部機械というわけじゃなくて、大きな部品があるんで、それは人の手で載せていく。
大きいとほら、今度は機械が載せられないからね。

清須のシゴト:人と機械の共存を感じます(笑)。

 

 

会長から社長へ、受け継がれていく歴史・技術・信念

清須のシゴト:業界の歴史じゃないですけど、お話が技術成長とリンクして面白いんですが、池田さんは協同電子さんに入社したきっかけは何ですか?

池田さん:カラーテレビが流行っていた頃に、そのテレビの中に入っている部品を設計・開発しててね。元々は京都にいたんだけど、転勤で東海方面に来て、今の会長から誘っていただいたんですよ。
会長は当時からすごく真面目で、信念があって、やると決めたらやる人。正直厳しいですよ(笑)。でもついて行きたいと思える方。

清須のシゴト:会長の時代からなんですね!では今の社長さまの若い頃もご存じなんですか?

池田さん:そうだね、今の社長が若い時にバイトとして来ていたのも知ってますね(笑)。
会長と同じく、社長も若い頃から真面目で勤勉な方でしたよ。いろんな勉強していて、物事をしっかり考えて行動していた方ですね。
見た感じはやっぱり若くてまだ子供っぽさもありましたけど、その頃からしっかりした印象でしたよ。
こうやって歴史が引き継がれていくのは感慨深いものがあります。

 

 

若手から年配まで、女性も実習生も大活躍

清須のシゴト:工場を覗かせていただくと、女性の方もいらっしゃるんですね。

池田さん:女性の方も多いですよ。
電気関係の組み立てとかは「同じものを造っていく」という作業になるので、根気よく継続できる人が向いているかなと思いますね。

他にも、外国から来ている実習生の方たちもいて、彼女たちもとても真面目で頑張り屋さんだと思いますね。
仕事を覚えながら日本語能力試験N3レベル以上を取得するために、会社で勉強会して教えていたり、はんだ付けの技能検定を受けていたり。
3組くらい、姉妹で実習生として来ている子もいるんですよ。お姉さんが帰国した後に妹さんが「私も行きたい」って言ってくれて。
いい環境だなって思ってもらえてるとしたら、嬉しいね。

清須のシゴト:女性・実習生、大活躍のお仕事ですね。

池田さん:あと、年齢幅も広いかな。パートさんの中には70代の方がいらっしゃいますよ。
今でも現役で元気にはんだ付けをやってて。僕と同じように会長の時代から働いているからベテランさんですよ。

清須のシゴト:確かに外国の方も年配の方も同じように働けるなんて、素敵な環境ですね。

池田さん:そうですね。うちは若い人も年重ねてる人も分け隔てないというか、あまり気を遣わずにみんなが話せるんですよね。風通しがいいのかな。
若い子も僕のような年配に対しても他の世代と同じように話しかけてくれるからね(笑)。

 

 

聞けば聞くほど、年齢や国籍関係なく、みんなが熱中して元気に働いている職場がそこにはありました。工場を見学させていただいた時も、工程や自動化機械の説明を受けながら、モノづくりへの熱量も全身で体感させていただきました。時代の話から技術の話、人の話まで、お話してくださるみなさんの表情がとても嬉しそうなのも、大変な仕事の中に面白さがあるんだ!と感じ取れました。

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