清須びとINTERVIEW Vol.4
お客様と未来のことを考えた家づくり
- 有限会社中田工務店
- 中田さん
若い世代の人口も増えてきている清須市。地域に根付き「家づくり」を行っている中田工務店の中田さんに、話を聞いてみました。
主に、建物のリフォームや、新築工事などの家づくりをするだけでなく、雨どいの修理や網戸の張替えなどの営繕修理も行っている中田工務店さんは、お客さまに寄り添い一緒に考えてくれる企業さま。お爺さまの代より清須に根付きお客さまの要望や困りごとに応えていく中に、仕事の面白さがたくさんありました。
柔軟な対応で協力企業とお客さまの要望に応えていく
清須のシゴト:中田工務店さんは50年を超える企業さまですが、ずっと清須を拠点にお仕事されているんですか?
中田さん:元々は西区でお爺さんが大工をしていたんですが、そのあと清須に移って工場を建てたところからが始まりですね。
当時は高速道路がなかったけど、今は東名高速と名古屋高速と名神高速が通っているので、更に交通の便が良くなって。
お爺さんのファインプレーですよね(笑)
その後は父が継いで、清須の材木屋さんや水道屋さんとか、地元企業さんと知り合って大切に繋いできてくれています。
どうしても下請けさんに頼まないといけない仕事なので、協力してくださる企業さんが近くにいると安心ですし、すごく助かっています。
清須のシゴト:地元企業さまだと相談しやすいし、最終的にはお客さまの要望を聞いてあげやすくなりますね。
中田さん:まぁ、予定変更は協力企業さんに急な変更を相談することになりますが、やっぱりお客さまは設計図とかを見ただけでは分からないと思うんです。途中で「やっぱりここはこういう風にしたいな…」っていう感じで、ある程度できたのを見て具体的なイメージが湧いてくるんですよね。
清須のシゴト:ですね、設計図だけでピンとくる自信はないです…。
中田さん:ですよね(笑)。といってもやり直せないタイミングはあるので、その前に「今なら、この柱は絶対に抜けないけど、この横の壁は無くすこともできますよ」とかの最終確認をしながら、急な変更になっても柔軟に対応できるようにしています。
お客さまの将来を考えたご提案と、お客さまに還元できる効率化を
清須のシゴト:柔軟な対応というのは仕事としても試される感じで面白そうですね。
中田さん:新築もリフォームもできるんですけど、確かにリフォームのほうが段取りというか、このときにここに仮の床が必要だね、足場が必要だねとかもあって頭を使いますね。
お客さんが住んでいる状態で進めることも多いので、ここに仮の壁続けておいてとか、この部屋やってからこっちの部屋をやるほうが効率いいねとか、めくったときに思ってたのと違うねとか、その都度考えることが多くて面白い仕事ですよ。
清須のシゴト:生活に影響なく、できるだけ短い期間でと。
中田さん:他にも効率的にするために、紙の図面を見て現場で職人さんが試しながら調整する方法じゃなくて、設計士さんの図面をCADデータにして細かい寸法を入れて正確な図面で進めるので、例えば1センチずらしたほうが仕事がやりやすいねとか。
CADが触れるので効率的に進む計画を立てて、急な対応もしやすくしています。
清須のシゴト:効率化の秘訣、もっとありそうですね。
中田さん:強化したいのは整理整頓、片付けですね。
できるだけ将来リフォームがしやすいように、後からかかる費用を抑えられるようにしてあげたいんですよね。
例えば、将来お子さん2人と考えて、最初から子供部屋2つを用意するのもいいですが小学生以下の時は寝室とかで使っておいて、小学生になったらリフォームして部屋を2つに分けよう、大学生になったり結婚して家を出たら部屋の壁を取って使えるように、とか。
新築を建てる時点で、生活スタイルの変化によってリフォームができるようなご提案をしていきたいんです。
そのために、会社全体での整理整頓、片付けをしっかりしておく。
お客さまごとに使った材料をちょっと残しておけるといいし、もちろん現場でも整理整頓、片付けができていないと作業が遅くなるので大事。
パソコンのデータも仕事で使う道具も、全ての整理整頓、片付けが大事と考えています。
それが続いていけば、品質の良いものを安く提供できるようになって最終的にお客さまに還元できる、それを目指しています。
冗談を交えながらも、未来に向けてやってみたいことがどんどん溢れてくる中田さん。その全てが、「お客さまのために」という想いと、自身が身を置く建設業という仕事への誇りが感じられるお話ばかりでした。これからも変わらず、先代から受け継がれる想いを大切にしながら、清須の仲間たちとともにたくさんの要望や困りごとを解決してくれると思います。