清須びとINTERVIEW Vol.7

調味料には食材をおいしく変える魔法がある

  • 株式会社グルメストーリー
  • 代表取締役 鈴木さん

 

全世界共通で人間にとって欠かせない「食」。その「食」に向き合い続けているグルメストーリーの鈴木さんに、お仕事に対する想いや挑戦したいことを伺いました。

調味料や介護用ミキサー食、ハラル食品の開発や製造、企業さまとのOEM製造を行うグルメストーリーさん。食への愛はもちろんのこと、食べるということの重要性を考えさせられるお話ばかり。たくさんの方を幸せにしたいという優しさと熱い気持ちが伝わってきました。

 

 

調味料には食材をおいしく変える魔法がある

清須のシゴト:グルメストーリーさんが「食」を扱うことにしたきっかけを教えてください。

鈴木さん:元々は証券会社で働いていたんですけど、「衣・食・住」にかかわる仕事がしたいな、と思ったのがきっかけですね。
海外を含めて人種問わず、人が生きていく上で大事になるのはやっぱり「衣・食・住」だなと。その中でも、自分自身が食べることが好きなので「食」を一番身近に感じて、「食品」を扱う仕事をしようと思いました。

「食」は、日本だけでも色々な食文化があったり、世界を見ても色々な食生活や宗教があったり、ビーガンとか色々な食のスタイルがあったり。「食」というテーマで考えるだけでもグローバルで楽しいんですよ。

清須のシゴト:その中で「調味料」を選んだのはなぜですか?

鈴木さん:食事や食材って、だいたい味付けで美味しさが決まるじゃないですか。お肉を食べるにしても何かをかけるし、そのかけるものによってより、美味しくなったり。可能性があるんですよね。

高級な和牛を買う人・それ以外の牛を買う人、となった場合でも調味料をかけることで美味しく食べられる。人を選ばないというか。調味料って脇役なんですけど、脇役の活躍次第で美味しくできる。調味料にはそいういう魔法があるんです。

 

 

小ロットからのOEM製品で、挑戦者の夢を応援したい

清須のシゴト:調味料は魔法!!味の開発とかも楽しそうです。

鈴木さん:大変ですけど可能性を追求していくのは楽しいですよ。
自社商品の他にもOEM製品を開発・製造していて、開発は大変なんですけど小ロットからでも受けています。

恐らく他の同業他社さんだと、一度の発注数が何百キロからという形で決められていることが多いと思うんです。そうなると、お客さんが作りたいと思っても「そんな量をさばけるだろうか…」って尻込みしちゃって、挑戦したいという気持ちを阻害してしまうと思っていて。

でも僕らは、お客さまが自分の作った美味しい味を世界に広めたいと思うなら、その夢を応援したいなと思うんですよね。
だからグルメストーリーは「小ロットからできるので、その一歩を踏み出してみませんか?作ってみませんか?」ってお伝えしていて、「食」にチャレンジすることの敷居の高さを下げていきたいんです。

 

 

介護現場の課題をミキサー食で解決してあげたい

清須のシゴト:お客さまの挑戦を応援している鈴木さんですが、ご自身ではどんな挑戦や目標はありますか?

鈴木さん:今の目標はミキサー食(介護食)をさらに広めていくことですね。

今、介護現場は人手不足が深刻になっていて、食事がないがしろにされることも少なくありません。
でもこれは、出す人が悪いわけじゃなくて、そうせざるを得ない環境に問題があるんですよね。なので、人手が足りなくて思い通りの介護食が出せていないなら、グルメストーリーのミキサー食を使ってもらえたらいいなって。

この問題は介護施設だけの問題じゃなくて、自宅での介護も同じですね。
自宅で介護をされている人も増えていますが、例えば共働き夫婦の場合だとどちらも忙しくて自分たちのご飯を作るのもままならないのに、親のミキサー食も作らないといけないなんて大変じゃないですか。
それなら、冷凍庫に入ってる1週間分のミキサー食を1食ずつ温めて出してあげるだけなので簡単ですし、出す側の負担も軽減できるし、提供する側と食べる側の気持ちにも寄り添うことができると思っていて。そういう方たちの課題や状況も解決したいんです。

清須のシゴト:素敵な目標ですね、ぜひ広まって欲しいです!

鈴木さん:そんな想いの中で、2024年1月に発生した能登半島地震がありました。
支援物資は届くけどカップラーメンやパンなどの咀嚼する食べ物ばかりで、お子さんの離乳食や高齢者の流動食などが必要とされているはずなのに、そういう方たちの食事がないということをニュースで知りまして。お役立ちできればと思って、ミキサー食を寄付させて頂きました。

このことをきっかけに、能登半島地震に限らず、南海トラフ地震が明日にでも来るかもしれないと言われている状況で、我々も被災してしまうと難しくなりますが、もしその事態の中で在庫を活用できるのであればと思い、清須市の方とお話して、災害協定を結べるよう、協議中です。

 

どのようにしたら「食」を通して大変な状況や環境にある人たちを救うことができるのか、どんなものを提供できれば「食」を通して多くの人に幸せを届けることができるのか。いつ何時も誰かのことを考え、アイデアを巡らせている方が清須市にはたくさんいるのだと、実感させていただきました。

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