清須びとINTERVIEW Vol.2

若い方にこそ知ってもらいたい造園の魅力

  • 有限会社庭鈴造園
  • 後藤さん

 

暮らしにひと手間を施す庭づくり。身近なお仕事と思いつつ、家を建てる以外のことは全て行うことができるという庭に関するプロフェッショナルな有限会社庭鈴造園の後藤さんに聞いてみると、「できること」の広さにまず、驚かされました。

「できること」を並べると、まずは庭の剪定。そして除草、木の剪定などの行政の管理、木を植える植栽関係、カーポート工事やブロックを積んだり、石を並べたりする外構工事、庭を造ったり。いったいどれだけの技術と知識が必要なのかと気になりますが、それらをまんべんなく行う庭鈴造園さんは創業が大正10年!初代にあたる曾祖父さんから、今の社長へと受け継ぎ、後藤さんは何年後かに歴史と技術を引き継いでいけるよう、22歳から庭鈴造園で働き始めたそう。

 

 

代々続いてきた家業を途切れさせるわけにはいかない

清須のシゴト:100年を超える家業を継いでいきたいという想いが芽生えたきっかけを覚えていますか?

後藤さん:きっかけと言われるとやっぱり、身近にあったというか、ずっと近くで見ていて。
こんな仕事があるっていうは知っていて、親孝行っていうわけではないんですけど今までの恩を返していきたい、自分に何ができるかなっていうところで。
やっぱり今まで代々続いてきたことを途切れさせるわけにはいかないな、と思ったのがきっかけですかね。

清須のシゴト:実際にやってみて、お仕事のどんなところに楽しさを感じますか

後藤さん:造園って、他の建設業と比べても年齢層が高めなイメージがないですか? でもこの業界にいて、僕が実際そうなので思うのは、若い時から始めることで意味があると思うんですよね。
いろんなことが覚えられるし、手に職がつけれるし、技術の向上も見込めるのかなぁって。

自分の知らないことを覚えるのはすごく楽しいことだし、例えば、最初は手付かずの状態だったとしても、手入れをするとどんどん綺麗になっていくその素晴らしさとか。
実際に現場で学んでいくので、自分でもどんどん上手くなっているのが分かるんです。
切るスピードも速くなっていくから、1年後には1、2時間で仕上げられるようになったり、切れるところも増えていくし。

清須のシゴト:実際に経験してきた後藤さんの言葉はリアルですね!すごく楽しそうです。

後藤さん:大変なこともありますけどね(笑)。でも楽しいですよ。あと、お客さまと直に関われること。これもすごく良いことだなって思います。

 

 

造園業界の年齢層を引き下げたい

清須のシゴト:若い時に始めるメリットを考えると、ぜひたくさんの方に伝えたくなりますね。

後藤さん:そうなんですよ。「造園」という仕事を、もっといろんな人に知ってもらいたいですね。
「庭師さん」っていう職業もなかなか、若い方にはピンとこないと思うんです。だからもっとね、知ってもらいんですよね。

僕、この業界の年齢層を引き下げたいんですよね。
造園業ってこういうふうなんだよって、プレゼンみたいなことができたらいいんだけど…

自分自身が若い頃からやっているからこそ、僕が感じたことや考えていることが伝えられたら、若い人たちが何かを感じてくれることもあるのかなって。20代、30代、40代の人がもっとこの業界のことを知ってくれるといいなぁって。

清須のシゴト:とても素敵ですね。技術も継承していきたいですしね。

 

清須の子供たちの思い出になるといいな

清須のシゴト:お仕事とは離れてしまいますが、保育園に七夕の笹を配っている記事を見ました。

後藤さん:はい!他にも清須市の非常勤公務員でスポーツ推進委員をやっていて、子供から年配の方まで集まって開催している市の体育祭の運営だったり、小学生の子供たちにボール遊びを教えたりとかもしてますね。

あと商工会青年部のほうでは、お祭りで物販したり野外映画祭っていうのもやっています。夏にスクリーンを外に張って映画を上映するっていう映画祭なんですけどね。子供たち向けに無料で上映して、まだ映画デビューをしたことがない子たちをメインに、夏の思い出作りにしてもらったり。
大人がみんなで力を合わせて、少ない予算の中で工夫していろんなことをやってます。
この活動を通して清須市の子供たちに、やったことがないことを体験する面白さを感じてもらえたら嬉しいですね。

 

 

造園は思っている以上に面白くて夢中になれる仕事なんだろうなぁと、撮影時の背中からも後藤さんの表情からも感じました。私が現場で感じた造園のかっこよさ。若い方にももっと伝わりますように!と願いながら、もっともっと先の子供たちのために、「今」できることは何かを考えて盛り上げてくれている方たちが清須市に沢山いることにも、清須の魅力を感じたお話でした。

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